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見たいとかいっちゃってー・・・、あー、うん。俺得だよねー・・・
官家です。
3月は消えます。
「ワシをあんまり酔わせない方がいい」
家康は困ったように笑いながら、赤らんだ頬を手のひらで冷やす。もう一方の手で酒をなみなみと注いでくる官兵衛の酌を受けているというのだから、やはり律儀者だろう。
「そういうなって権現、今日はとことん小生と飲んでくれ」
目の前に酒を押しつけられて家康は熱っぽい息を吐いた。官兵衛にしては謀り事が滞りなく進んでいるので、逆にドキドキしてしまう。いつの間に読心術を身につけたのか、「大体ワシを酔わせてどうするって言うんだ?」なんてどきりとするような事を家康は口走るが、まだ何も気づいていないらしい。恐らく声の調子がいつもと違う所を見るに、だいぶ酒がまわってしまっている。目の周りが桃色に色づいていてた。
官兵衛はちら、と家康を盗み見た。もう姿勢よく座っていることはできないらしく、家康の身体はゆらゆら揺れていた。杯を仰げば少しだけ酒を口からこぼす、いけないと慌ててそれをぬぐう様が色っぽく、つやと光る唇に釘づけになってしまった。
トロンとした目が官兵衛を捉える。官兵衛の熱い視線に気づいたのだろう、「こんな顔、見るんじゃ・・・」と可愛いことを口走って逃げるように家康は身をよじった。
そのまま押し倒してくれと言わんばかりの仕草に、官兵衛の野性は今にも爆ぜんばかりになっている。がおーとどこか古臭い臭い掛け声と共に家康の後を追うのだが、酔っても権現、そうやすやすとは脱がせてくれないらしい。
「駄目だ駄目だ!ちょっと水・・・」
「おいおい、まだ宵の口じゃねぇかよう」
にたにたといやらしい笑みを浮かべれば家康は真顔で「でも・・・ワシ酔うと見境ないし・・・」という。確かに恥じらう様は「あーんなことやこーんなこともしだすかもしれん」と嬉しい副音声が聞こえてきそうだ。いや、これは官兵衛の妄想か。
「んん?見境ないって?」
「足癖が悪いから嫌なんだ」
からかう官兵衛の口ぶりに家康のムキになった声が返る。子供じみた言動は酒がまわっている証拠か、官兵衛の脇をするりとぬけ出すと家康は官兵衛の制止も聞かず水と思ったものを飲みほした。
むせた声が部屋に響く。
吐きだそうにもだいぶ酒は胃に入ってしまったらしい。家康が泣きそうな声を漏らしてその場にうつ伏せになる。
「うあ・・・・きつ・・・・」
「あ、あーあー・・・」
楽しみに取っておいたとっておきの酒を飲み干されてしまったが、官兵衛は心躍った。もうすでに頭の中はそのお御足であーんなことやこーんなことをしてくれるえろえろな権現様でいっぱいだ。
期待を込めて聞いてみる。
「酔っちまったのか権現?」
「酔って・・・ない」
そういう奴は皆酔っ払いだと官兵衛はほくそ笑む。
家康は一気に回った酒の衝撃に耐えるように額に手を当てている。「権現?」と猫なで声で近づいても拒否の言葉はなかった。
「うう・・・」
一瞬自分が相当ひどいことをしようとしているんじゃないかという罪悪感が官兵衛の脳裏をよぎる。しかしそのお御足でいやらしいことしてくれる権現の妄想が刹那に勝った。
というよりも、家康の鼻にかかる声が官兵衛を煽った。
「官兵衛ぇ・・・ワシ・・・」
◆
魅せられるように官兵衛は家康の仕草を目で追った。
苦しそうに顔を覆っていた両の手は首をなぞり胸に届く。丁度巨乳具合が強調されるようなポーズを寝っ転がったままやるもんだからたまらない。足をもじもじさせる仕草はナニして欲しいのか言ってみなとあの官兵衛がいじめっこになりたくなるような様だった。
「権現、お前さん今すっごい顔してるぞ」
なんて素直に感想を吐きだせば、「だから見ないでくれ」と涙を浮かべて顔をそむける。息子が挿入されていないことが残念極まりなかった。
「いんや、お前さんのそういう顔がもっと見たいね」「もっと?」「ああ、もっとだ」「官兵衛はもの好きだなぁ」なんて、分かっているのかいないのかよく分からない会話が繰り広げられる。くつくつ笑っているあたり、分かっていないのだろう。これは官兵衛の確信だった。
「じゃあ、見せるよ」
そう、家康は官兵衛を呼ぶ。
仰向けに寝転んだまま足をあげて、ちょい、ちょいと。
素足なのが逆に色っぽくてもう止まらない。
理性は置いてきた。夜はこれからだ。
「権現・・・」
官兵衛は誘われるがままに家康の元に近づいて行き――――、
首を絞められた。
「ぐえ!!」
ほとんど一瞬の動作だった。器用にも足の指で官兵衛の襟をつかむと逆の足を絡める。腕だけで身体を起こしたかと思うと、一気に官兵衛の巨体をひねり倒したのだ。
家康の太ももが官兵衛の呼吸を遮る。じたばたと暴れてみるのだがびくともしなかった。
「お前さん、何を・・・!うぐ・・・」
「ははは!」
それ以上に恐ろしかったのが頭上で家康が笑っていることだ。大方稽古か何かと勘違いしているのだろう、ぐいぐいと官兵衛の顎を太ももで圧迫する。
ああこいつもやっぱりそのクチか。小生をいたぶる側の奴だったのかと嘆く半面、官兵衛はちょっと嬉しかった。目の前にあるのが家康の太ももと思うとちょっと嬉しくなってしまうあたり官兵衛は家康のことが好きでドMだった。
降参とばかりに官兵衛は家康の足を軽くたたけば、あっさりと家康の足は離れていく。
意識が遠のきかけていた頭になんとか酸素を送り込むと、官兵衛はがばと身を起こした。
「ごーんーげーんー?」
「あははは、顔がおっかないぞ官兵衛!!」
真下には組み敷くような按配で家康が寝転んでいる。まだ笑みが引ききっていないのだろう、軽く息を詰まらせながら官兵衛を見上げていた。
貰った!と官兵衛が手を伸ばす。家康はまたあっさりと官兵衛の首を足で挟み込み床に倒した。
この距離この体勢で首投げを成功させるあたりが異常だ。改めて武将としての家康の身体能力の高さを伺わせる。
しかしそんなことは全く嬉しくない。本気で意識を持ってかれそうになりながら官兵衛が泣く。
「ぎゃあああああ、何故じゃああああ!!」
「はは、官兵衛、お前それで本気か?」
「本気でワシにぶつかってきているのかー?」という酔っ払いの声がまた頭上から聞こえる。可愛さ余って段々憎たらしくなってきていた。
官兵衛は苦しそうな声で懇願した。こうなりゃ恥は捨てた。相手は酔っぱらいでしかも権現だ。もともと矜持や見栄などとは程遠い存在じゃないか。
「ご、権現!」
「んー?」
「もうちょっと、や、優しく頼む」
「んー、分かった」
権現マジ権現!この聞き分けの良さが官兵衛は大好きだった。
家康の拘束はあっさりとかれる。今までの仕返しとばかりにおいたの過ぎた足を掴みあげれば、うわー、やめてくれーとこれまた弄りがいのある反応が返ってきて思わず官兵衛は嬉しくなってしまった。
「いーや、駄目だね。お前さんの足癖は小生が直してやる」
「おお、それは有難い!」
「まずは感謝を」云々。呑気な返事だ。これから阿鼻叫喚の酒池肉林に変わるとは全く思っていないのだろう。
手始めに足裏をこれでもかというくらいにくすぐってやろうと官兵衛が手を緩めたその瞬間、風が巻き起こった。
それから官兵衛は己の鼻先で家康がかかと落としを空ぶったのだと知る。
「・・・。・・・・」
やっと恐怖で息子が縮みあがった。正直再起不可能なまでに蹴り潰され去勢されるかと思った。
「早速お願い申し上げる!!」
「・・・。・・・」
股を開いたあられもない姿は眼福だったが、正直もう官兵衛は今の家康に近づきたくなかった。
・・・いつもいつもこんなので本当に申し訳なく思っている。本当に。
いつか感謝デーを作ったやりたいキャラ目下NO.1です官兵衛さん。
えっと、「寝技の練習してぇのか?いいぞー」って大の字で寝転んで練習台になってくれる酔っ払い康さんにルパンダイブしたいです。そんでもって酔っ払い康さんの太ももか上腕で首を絞められたいです。
・・・雌豚ですいません。
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