やっさんドマイナー祭りはじめます。
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家康が竹千代と呼ばれるにふさわしい体格をしていた頃ならば、それは児戯のような風に見えただろう。
違う。今、二人が行っていることはまさに鍛錬と称するにふさわしかった。
「よろしくお願いいたす!」
鋭い掛け声と同時に、家康の表情から笑みが消えた。
「・・・。・・・」秀吉は何も言わない。しかし、思うことはある。こういう時の家康の双眸は、酷く秀吉の心を荒立たせた。一見すれば黄金色の、きれいな瞳だ。家康の喜怒哀楽にあわせて爛々と輝き、その豊かな表情に華を添える。だが、一回疑いという名の鏡に照らしてみれば、家康の表情自体を疑ってみると。どうだろう、家康の瞳はまるでビー玉のように秀吉を映す。無機質。死んでいるといってもいい。
友好的な態度とは裏腹に、家康はどこかで豊臣秀吉を拒否し続けていた。
(我に従え)
何度心の中で唱えただろう。口に出しても無駄だ。この狸は「見ての通り、今はあなたの下で一生懸命働いてるぞ。まだ足りないと三成にはどやされるがなははは」と笑うだろうから。
(拒否は認めん)
秀吉がそう、沈黙の中で命じた瞬間、家康が躍り出た。そのタイミングの良さが気にくわない。
ぶん、と腕を振るう。常人の数倍はあるのではと思われるような巨体に似合わず、秀吉の動きは速い。目の前で拳が迫ってきたらなおさらだろう。しかも正確に急所を抉ろうとしてくる。
「ッッ!!」
家康は慌てて拳を重ね、秀吉の一撃を受けた。当然、堪えきれるものではない。食いしばった歯の奥から、苦しそうな声が漏れた。
鞠のように放り出される。受け身こそとっただろうが、無理に抗おうとはせず家康の身体は地面を転げ回った。
敗者の姿だ。土にまみれ、埃をかぶり、四肢を投げ出して腹を見せる。これを敗者と言わずに何と言う。秀吉は小牧の戦では決して見ることのなかった地に伏せる家康を見下す。蹂躙するように、視線は家康の身体を何度もなぞった。
「・・・・」
落下を誤ったのだろうか。意識が飛んだかのように、家康はピクリとも動かない。
実践だったら、秀吉は手を伸ばすのをやめたかもしれない。あの張り詰めた空気の中だから分かる、戦意を見逃してしまった。
円を描くように埃がたつ。家康が身を派手にひねって起き上がったのだ。瞬間、遠心力を乗せた拳が繰り出される。秀吉が機敏に後ろに下がれば、追撃とばかりに家康が跳ねた。
丁度秀吉と同じ高さに目線がいくようにというのだから、この青年の身体能力もなかなかのものだろう。
「ぬう!!」
秀吉もまた拳で返す。二人の体格差、体重差は遠心力や跳躍の勢いなどで埋めきれるものではない。それは家康も重々承知している所であろう。
こんな瞬間でも秀吉は家康を見た。ぎらぎらと光る、瞳を。野良犬のような表情をしている。到底、己に忠誠を誓うと言った口がついているとは思えなかった。
手にとるように分かる。家康は秀吉の拳の軌道を呼んでいる。狙っているのは、カウンターであろう。
「甘い!!」
「うわっ!!」
秀吉が家康の手をつかんだ。たくましく成長したと言っても秀吉を前にすれば女のように細く見えてしまう。容赦なく背中から地に叩きつければ、今度こそ大ダメージとなったのだろう、短い悲鳴を挙げ、家康の身体は動かなくなった。
上がりきった息を隠すこともしない。そう。この男は弱さを隠そうともしない。あけすけとして、全てをさらけ出しているように見える。今も、痛い、苦しいという表情を隠そうともせず、いや、寧ろ見せつけてくる。
秀吉は我慢ならなかった。
のらりくらりと半兵衛からかかる謀反の疑いを切り抜ける。大谷の悪戯に勘弁してくれと泣き声を上げる。官兵衛と他愛のないことで笑う。三成と――――友となる。
それら全てが真実ならどれだけ幸福なことだろうか。この瞳を見ろ。これが、人の下で終わる男の眼だろうか。
「・・・否、貴様の真意は見えている」
「秀吉公?」
「徳川」
がし、と秀吉の掌が家康の顔をつかんだ。大げさな表現ではない。家康の顔は殆ど秀吉の片手に収まりきってしまっている。
ポーズだった表情が本物に変わる。主の命の危機を察したのか、家康の様をつかめない瞳は、顔つきとは裏腹に冴えた色を見せ始めていた。
「・・・?」
家康の眉がそのまま心情を伝えてくる。言葉など使わずとも、というやつだった。
秀吉が地面に家康の顔を押しつける。このままめり込むのではないかというくらいの力に家康の手が一瞬抵抗の動きを見せる。一瞬だけだ。これは鍛錬だと、今更ながらに重い出したのだろうか。
しかし、もはや鍛錬とは程遠い。秀吉の手は家康の喉を圧迫している。苦しそうに、家康の弱った手が秀吉の腕にかかって落ちた。
秀吉は低く唸った。
「我のものになれ」
言葉はない。しかし返事はあった。
家康はほほ笑んでいる。三成の忌み嫌う、曖昧模糊とした、頬笑みだ。嬉しがっているのか涙をこらえているのかはっきりしない。秀吉もまた、好きではなかった。こんな時に笑われれば当たり前だろう。心が荒立つ。
家康の瞬き一回の中に、はっきりとした拒絶の意思を確認すればなおさらだった。
ほのぼのと見せかけて殺伐。鍛錬とかも一緒にやる仲の良さだけど結構会話では腹の探り合い。お互い仮想敵と認識しているのに小さいことは気にしないのでべたべたお互いの事を触り合ってたらという所まで考えて誰?になった。
すいません、リク作品なのに暴走しました・・・。
しかし山猿と狸。思考錯誤している間にいろいろふってきたよ。
ならぬ、この扉をry。
常に権現は「これ、はんべ殿と▽にバレたら首が飛ぶんだろーなー」というファンクラブで抜け駆けしたみたいな感想を抱いていそう。自分はファンクラブ会員じゃないのにってのがみそ。
もともと魔王でさえ(一種)おkなポジティブぶりだから、やっさんも秀吉様のカリスマにぐらつきかけそうで萌える。人たらしな秀吉様と惚れ性の家康さんは相性良さそう。かんべ当たりに図星指されて「違う!」と力強く否定した後、「いや、だって秀吉公は・・・いや―――あれ?・・・え、でも・・・。ないないないない」とか一人であーでもないこーでもないしてればいい。自分でも予想以上に乙女乙女してればいい。
はんべや▽の「格好いいよ(です)秀吉ィ(様ぁぁ)!」って盲目状態目の当たりにして、自分はパンピーだと思ってたのにあれ、秀吉公は真面目だし決断力あるし普通にかっこいい人だよなあれ?ってパンピーなりの惚れ方してればいい。
無論離反エンドが待ってるmgmgおいしい
っていうか今回書いてみて私が秀吉様にいろいろ大切なものを持ってかれた。
秀吉様・・・かっこかわいいです(はい豊臣ファンクラブ入会―www)
ギャップを思いつけば思いつくほどに愛しいこの天下人・・・。
現パロではんべと▽がいないからって(ゴリラ的にはいろんな方向に気を利かせて)、▲と特大サイズのお好み焼きつくってお昼にする図とか妄想したら髪の毛がどっかいった。
てか、この二人をイメージしたお好み焼きメニューとか大阪にあってもおかしくないと思えてきた。
「太閤」:とかく豪華な豚タマモダン。餅もキムチもうずら卵も載ってるよ!
「権現」:エビで天かす多め。梅肉を入れると胃に優しくなるよ!
なんて庶民派な天下人たちなんだろう愛おしい。そして管理人の頭はおかしい。
で、うっかり口を滑らせようものなら「僕だって一回しか食べたことのない太閤スペシャルを!?う、発作が・・・!」「おのれ家康ぅぅぅぅぅ!!!」って小食な二人に殺されかけそうwwwおまいら絶対喰いきれないだろwwww
結論:山猿と狸、ありです。クロニクルでの二人の絡みが楽しみでなりません。匿名様、リクありがとうございましたー
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