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これはバサラですか?
がっつり織田軍の一員やってるやっさんVS秘蔵っ子時代の三成のダークホース対決の構図に滾ったらこうなった。こんな関ヶ原見たこry
すいません、拍手のお返事はもう少しお待ちください><
てか魔王と狸じゃないこれ・・・豊臣一家って言った方が正解
竹中半兵衛がこれほどまでに失策を重ねた日はなかった。豊臣軍の奇襲は失敗し、戦況は困難を極めた。豊臣軍の前衛と後衛が入れ替わり、本来であったら力を温存しておきたかった大将が先陣を切って進む形となってしまっている。
前衛を務める官兵衛と大谷はまだ織田軍の根城の中に入れず、阿鼻叫喚の戦場に取り残されていた。進路を阻むのは森蘭丸と明智光秀、犬猿の仲にしては息のぴったり合った連携に打ち取られるものが数多いる。
奇襲の準備に抜かりはなかった。タイミングを誤ったわけでもない。
戦国最強という伏兵が、全てを根こそぎにひっくり返したのだ。
(それもこれも忠勝君、君の登場のためだ・・・!)
織田と同盟を組んでいる徳川軍がこんな所にまで援軍をよこしてくるとは。そう、敵を関節剣でなぎ倒しながら半兵衛は悪態をつく。
半兵衛は竹千代と吉法師の仲を知らない。織田徳川同盟がここまで積極的なものだとは予想していなかった。それが敗因だった。
「半兵衛様!!」
大谷がまた道を作ったのだろう、韋駄天と呼ぶにふさわしい速度で駆けよってくる若者がいる。途中目にもとまらぬ速さで太刀を振るえば、織田の一党が地に伏せた。
「三成君、君も来てくれるのかい?」
体格こそ大人のそれだが、まだ佐吉、と呼ばれている方が似合うような表情だ。初陣は済ませてあるとはいえ、こんな滅茶苦茶な戦況には慣れていない。遠目とはいえ戦国最強の覇気に気押されている。平生、落ち着き払った、というより冷めた顔をしている三成にも多少、半兵衛の不安が伝染していた。
声を詰まらせながら三成が応える。
「はっ!秀吉様の左腕として、どこまでもお供いたします!」
「ふふ、心強いね」
半兵衛の言葉に三成の顔がぱあと照った。
半兵衛もまた、言葉通りの心境にいる。もともとこの天才軍師はポジティブな性格をしていた。
状態は確かに振りに傾きつつある、しかし決まったわけではない。
「半兵衛、三成!急ぐぞ!!」。
この瞬間から豊臣の快進撃が始まるのだ。そう、不敵に笑みを作っていた。
◆
明智光秀、森蘭丸の二人の姿は外の戦地に確認できた。血縁者である浅井夫婦は別の戦場にはせていると密偵から連絡が入っている。この先にいるのは第六天魔王と呼ばれる男とその妻、濃姫のみであろう。
ならば勝機はある。それも目前に、だ。
「わが名は豊臣秀吉、天下を統べる者なり!織田信長、貴様は天下人の器にあらず!!その首、我がもらい受ける!」
魔王の住処が不気味な哄笑に応えるようにざわめく。つられて半兵衛の心臓も脈を乱した。織田信長は玉座から地に轟くような声を挙げ、禍々しく吠えた。
「くくく、豊臣秀吉・・・山猿の分際で天下を語るかぁ!」
豊臣の中枢も中枢、錚錚たる面子が己に迫っているというのに、命を危険など全く感じないのか信長は玉座から立つ気配すらない。その上、隣には濃姫の姿もなかった。
瞬間、半兵衛は隣に立つ三成の様子を盗み見た。まだその二の足で立ち、表情をこわばらせるに済んでいるが、完全に信長の邪気に当てられている。飛び道具を使う濃姫がいないことは不幸中の幸いだろう。
この子を戦わせるわけにはいかない。半兵衛は目を合わせることなく三成に命じた。
「君はここで待つんだ。僕と秀吉でケリをつける」
「しかし、半兵衛様!!」
「命令に従えないのかい?」
既に刀に手をかけている三成に、半兵衛は決して顔を向けない。極限まで研ぎ澄まされた感覚は全て、闇の魔王に向けられたままでいる。
それでよかった。振り向けば二人もろとも信長の銃の餌食になっていたはずだった。
「・・・・。・・・・承知致しました」
豊臣軍の一連のやり取りが目に付いたのだろう、信長は鼻で笑った。
「フン、地獄において情けは無用よ。子も親も絶望の前では皆等しきもの・・・」
のう、竹千代・・・・?
その妖しい呼びかけに半兵衛が息をのむ。それから失策を重ねる己自身を呪った。
あれは戦国最強の側にいるものとばかり思っていたその目測の甘さが、好転しかけた事態をさらに悪化させる。
たまらず叫んだ。
「徳川家康だと!!?」
半兵衛の脳裏をよぎったのは戦国最強召喚という最悪のシナリオだ。主が呼べば、あの化け物はいつでも、どこからでも馳せ参ずる。大谷・黒田の防衛線では心もとない。そして、いくら秀吉といえど魔王と戦国最強の共闘相手の戦では勝機を見出すことは難かった。何としても避けたい。
半兵衛の慌てぶりに三成の瞳は揺らいでいる。
「徳川・・・家康・・・?」
信長のマントの奥を凝視してはなれない。そこにある淡い光が見えているのか、それとも信長の雰囲気にのまれて眼すらも動かせないのか。とにかく、ざり、ざりと地をつかむ音を聞きながら固まっていた。
「信長様。こういう時くらい家康と呼んでほしい。・・・・・・・です」
この緊迫した空気には似合わなすぎる、へにゃとした笑顔を覗かせて男が姿を現した。信長の殺気まみれの視線にとってつけたように敬語を付ける。とはいえ、信長はそこん所を気にしているわけではなさそうだった。
「ぬしは竹千代よ。いつまでたってもな」
「ははは、手厳しい・・・」
どこがだ。と半兵衛は忌々しく呟いた。魔王が作りだす暗闇の中からか現れたのは、竹中半兵衛や豊臣秀吉の知る幼子ではなかった。凛々しく成長した家康はもはや竹千代などと幼名で呼ぶには憚られる。一介の将、いくさ人としての物腰を身につけ、静かに信長の側に侍っっている。
人質大名というあだ名が懐かしい。この姿を見ろ。十分戦闘員として数えられるじゃないか。
三河の主という肩書は感じられない。同盟という対等な立場にあるはずの二人にははっきりとした上下関係が見受けられた。
それは、二人が吉法師、竹千代と呼び合っていた頃から変わった気配を見せない。
――――たとえ互いが、闇と光の権化となろうとも。
「信長様、・・・ワシに行かせてほしい」
家康が前を見据えたまま言い放つ。もう、戦う相手は決まっているのか、三成にメンチを切ったっきり、微動だにしない。三成もまた、家康に自分と同じ匂いをかぎ取ったのだろう、目つきをますます邪険にして、家康を睨み倒していた。
「是非も無し」
信長の眼が家康の身体の線をなぞるように上下した。死線にも似たまなざしから逃れるように家康は戦いの舞台に降り立つ。
家康の顔にもはや笑みはない。自分から仕掛けたくせに、これから始まる戦いを憂いだ表情をしている。闇に包まれたいくさ場で家康の姿どこかは淡く、どこか浮いていた。忠勝を従えず、槍すらも持たず徒手空拳で三成に挑もうとしているのも一因だろう。
瞳に意志の光こそともっているが、死に行くにも等しい姿だった。
三成は、元より思考を放棄している。相手が何を考え、何を思ってここにいるのかなど知ったこっちゃない。重要なのは相手が己が主に敵なすか否か。
徳川家康という男は間違いなく主君の敵、つまり三成の敵だった。
いつもの調子で、三成は秀吉に許可を仰いだ。
「秀吉様、あの者を斬滅する許可を私に」
「うむ。ぬかるでないぞ、三成」
「はっ」
その言葉と同時に三成が消えた。
瞬間、金属と金属がぶつかる嫌な音が響く。
「ほう・・・」
「ふむ・・・」
「へえ・・・」
信長も秀吉も半兵衛も、三者三様、吐息を漏らす。しかし思う所は一緒だった。
三成の猛攻に家康は逃げも焦りもしなかった。立ち位置を整えた途端、三成の姿を捕らえる。神速の太刀筋をなんなく受け止めたのだ。
己の秘蔵っ子についていくとは。あの徳川家康という男、石田三成という男。これからの戦国の世を背負うには十分な逸材と言っていいだろう。
「くくく、くはははははははははっ」
特に魔王の機嫌は上々らしい。目の前で繰り広げられている命のやりとりに満足げに瞳を眇めた。
ちょっと長いのでギブしました(てめぇ)。戦闘シーンも書きたかった(バダッ)。ここでやっさんが三成だけ助ける→結局本能寺→家康ゥゥゥゥゥゥ!!みたいな流れを脳内で楽しんでました酷い。歴史?今俺の隣で寝てるけど?
こうね、豊臣さんちの三成くんと織田さんちの家康くんみたいな感じがね・・・。VS豊臣の構図の中で家康さんの飼い主が魔王というのがね、うん、萌えます。
ただまだ織田軍に対するやっさんの心境とかが上手くつかめなくて、じゃんだらりんの延長線と取ればいいのかぐおおしてる。あの三河者の頑固さというか、一途さというかがね、うん、萌ry
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