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家康さんが福男受け止める神主さんだったらどうしようとか頭パーンしてる。それ以前にやるこたいっぱいあるだろうが・・・(「あけましておめでとう皆!2011年は大盤振る舞いにワシの幸運をおすそわけだ(ゴールで両手を広げフルスマイル)!」「家康ぅぅぅぅぅぅぅ!!!」「revenge timeってわけだ!石田、てめぇだけには負けねぇぜ!!」「待ってろ家康ー、今そっちに行くぜぇ!!」「権現っ、小生にその運分けてくれええええ!!!」)
はいはい争奪乙wwwwwオチは奇麗に金吾さんが持ってってくれるようです(「あれぇ、屋台が途切れちゃったよ~。天海様ともはぐれちゃったし・・・」「金吾じゃないか!意外だな、お前が一番乗りなのか??」「金吾ぉぉぉぉぉ!!!!そこを動くなぁぁぁぁ!!!」「ぎゃあああああ!!!助けて家康さああああああん!!!」)
殴り書き失礼しました。
呼吸こそ落ち着いてきているが、家康は確実に弱っていった。
冗談じゃねぇ、このまま死んじまうんじゃねぇだろうな。何度その危惧が官兵衛の脳裏をよぎったか知れない。煎餅蒲団に横にした家康をただ、気をもみながら眺めていることしかできない。
「・・・。・・・」
ちらと湯気だつたらいを見る。途中何度も火傷の憂き目に遭いながら、今更ながらに解毒薬を用意してみたものの、それは徒労に終わった。家康は小指一本動かせない。喉を使って何か飲み込むなど到底不可能だった。
「小豆のゆで汁だ。おい、権現、聞こえてるか?」
返事などない。あるはずがない。
時折、官兵衛は家康の唇に僅かに小倉色に染まった湯を塗り重ねてみた。かさかさに乾いた家康の唇がつやと潤う。死化粧を連想した瞬間、縁起が悪くなってやめた。
予想以上に家康のそれは柔らかく、洩れ出る吐息は温かかった。
こんな時に何やってんだか、と戒めの言葉がわいて出た。しかし、何もするなと言われた手前、官兵衛は家康を観察するくらいしかすることがない。
「・・・。・・・」
どこかこの男の運の良さを信じていたのだろう。自分の不運と同じくらいに、自明の原理として家康は生き延びると官兵衛は確信していた。
(ここに来た時はやかましい餓鬼だと思ってたんだがねぇ・・・)
もっと子どもっぽい寝顔を想像していた官兵衛はまじまじと死にかけている家康を眺める。瞳を堅く閉じた家康の顔は、どちらかというとすっと通った鼻立ちや丸みをほとんど残していない頬のラインが強調される。
微かにあいた口元がどこか淫蕩な気配さえ覚えてしまう。
そういう意味で、大人の表情を浮かべていた。
官兵衛はごくりと生唾を飲んだ。そこまで考えた所で、一瞬だけやましい妄想が下りてきたのだ。
目で見るだけじゃ足りない。僅かに渇きを覚えている家康の肌は緊張で汗のにじんでいる官兵衛の手によくあうだろう。「(ちょっと大人の)人工呼吸・・・」と妖しく呟いた所で、ぶんぶんぶんと邪念を振り払うように首を振った。
流石にここで悪戯するほど小生は鬼畜でも人外でもないぞ!
「凶王三成じゃあるま「そこで何をしている官兵衛・・・・?」」
背中に殺意の大波が押し寄せる。
振り向いた瞬間家康の顔色より、三成の顔の方が冴え冴えと白かったのが見えたがそんなことはどうでもいい。
「ひぃっ!!」
家康よりも先に 官兵衛の 心臓が 止まった。
◆
オーバーに尻もちをつき、官兵衛は家康の顔色を三成に見せまいと必死になる。いかんせん隠ぺい、隠匿といった作業と縁のない三成はこの手の動きに鈍かった。
「三成!?お、お前さんど、どうしてここに・・・!?」
という言葉に「そんなことはどうでもいい」と即答が来る。ちら、と家康が官兵衛の布団で寝ているという状況を確認するや否や、眼光を鋭くした。
既に泣く子も失禁する勢いだった。そうでなくとも、刀の柄は剣呑な嘶きを挙げている。
「何故貴様の部屋で家康が寝ているのだ・・・・?」
「あー、それはだな・・・飲みすぎだ飲み過ぎ!ここでの生活に鬱憤たまってたんだろうよ、小生が止めても鯨みたいに飲んでな・・・」
「・・・。・・・」
少なくとも他の者なら官兵衛の歯の根がつかなくなっている様子や家康の容体を見れば異変に気がついただろう。石田三成の場合、視野があまりにも狭いためにその点を看破することはできなかった。
重要なのは家康と官兵衛が二人で酒を飲んだという事実だ。そこまで酒が進んだという事実だ。家康が酔い潰れて官兵衛に身体を預けたという許しがたい事実だ。
言っちゃ悪いが、石田三成はそこまでものを深く考えない。ゆら、と身を震わせるようにたたずまいを直したかと思うと、刀を構えた。
「貴様・・・首をはねられる準備はできているようだな・・・」
「何じゃー!小生は一番まともな答えをいったつもりだぞ!!」
お約束の展開だが官兵衛は本当に泣きたい気分だった。今にも家康は死にそうになっているというのに、よりによって現れたのが三成だなんて。一番話が通じない相手を引き当てるあたり、やはり己の不運は筋金入りということなのだろう。
いつも通りの冗談で済まされない三成の脅迫が始まったあたりで、小さな声が、静寂を呼びもどした。
「・・・。・・・兵衛、官兵衛」
「権現!」
「家康!!?」
家康の掠れた声に三成と官兵衛は止まる。止まらざるを得なかった。
なんと弱々しい声だろう。声を出そうと奮闘している分、咳交じりのそれは痛ましい。
「どこだ、官兵衛・・・」
「ここだ、権現!小生はここにいる!」
「死ぬな!生きるんだよ、権現!」と喚きたてても家康の顔色はすぐれない。酷い耳鳴りでもしているのだろうか、官兵衛の声など届いていないように虚空を見つめる。
見れば瞳にも普段のまばゆい光がともっていなかった。
盲しいているかのように、心もとない。
毒によって家康の身体は五感を徐々に奪われている。
死という名の暗闇に、じわじわと引きずり込まれるかのようだった。
「家康・・・?」
三成も、官兵衛のリアクションがおかしいのに気がついてきた。酒に潰れたくらいにしては声が必死すぎる。家康の側にいざり寄る勢いが事態の異様さを伝えてくるようだった。
地をはうような声で三成が尋ねる。
「貴様・・・家康に何をした?」
たまらないとばかりに官兵衛ががなった。
「小生じゃない!誓って言う!こいつばかりは小生じゃないんだ!!」
本当か?と官兵衛のどこかで冷めた声がした。あそこで自分が家康に声をかけなければ、家康は解毒薬を飲むことができたのではないか?
「・・・違う・・・」
もはや自分に言い聞かせているだけだ。官兵衛の表情は硬い。誰が見えると言うわけじゃないが、顔は強張りきっていた。
「官兵衛、行ってしまったのか・・・?」
頭を億劫そうに動かして家康は布団の上をゆっくりと転がる。もはや触覚くらいしか言うことを聞かないのだろう。弱々しい指の動きが、何を求めているのかはっきりと伝えてきた。
家康の手を覆いかぶせるように官兵衛が掴む。冷え切った家康の手を、力強く握った。
「ああ・・・」
手の大きさですぐに分かったのだろう。
安堵の吐息とともに、家康がほほ笑んだ。
雪が解けるような柔らかな頬笑みだった。
「ごんげ・・・ん」
官兵衛はそれに魅せられた。今までの比ではない。一目ぼれにも近い心理状況に放り込まれ、ぼうっとしてしまったのだ。
計算なんてしていないだろうが、刹那、三成がその手ごと官兵衛を蹴り飛ばす。
「家康ゥゥゥ!!」
「みつなり?・・・三成なのか?」
段々耳が帰ってきたのだろう、家康が信じられないとばかりに口走る。「貴様何をやっている!酒に飲まれてこんな醜態をさらして恥ずかしくないのか!!?」と三成が家康の耳元で喚き散らせば、「わぁ馬鹿揺らすな、毒が回ったらどうするんだ!!」ととうとう官兵衛がぼろを出した。
「知るか!とっとと死ね!!」
辛らつな言葉を浴びせているあたり、勝手に頭に来ているらしい。官兵衛ごと切り伏せそうな剣幕だった。
「・・・すまん」
家康の答えはいつもそうだ。三成には逆効果だといい加減頭がいいなら学習すればいいのに、三成の心に響かない言葉を放ってしまう。
「もう大丈夫だ、心配かけてすまない」
それがこの男の優しさだと当事者じゃない官兵衛はよく知っていた。もどかしい気持ちでいっぱいになる。同時に、石田三成という男の無知ぶりを怒りたくもなった。
(せいぜいお前さんは目先の事象に嫉妬してろ)
そう、突き放すように心の中で呟いてから、生きて帰った運のいい男を抱きしめた。
長くなりそうで切った。
官家は▽との戦い。しかも負けフラグをへし折る所から始めなきゃいけない茨道で辛い・・・。でも、でもっ!官家好きだから!・・・・夜しか寝られなくて辛いwww
好きですよ官兵衛さん!!こんな扱いでごめんね!! \何故じゃー!/
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