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孫市関ヶ原のクロカンの台詞。混ぜるな危険

「小生の運を吸ったのは権現か?」「運を上げるには何食えばいいのかねぇ」・・・。・・・権現喰えばいいと思うよ!!サゲかアゲかってきかれたらそりゃアゲだと思うんだよ(分からない良い子はスルーしてください)!

ってなわけで官家です。▽▲くっついてたり、▲♀だったりいろいろ忙しいカオス
 




 昨日からフィーバー状態だったので小ネタが一杯だお





①初めてクロカンと会った後の▲♀(▽▲)


「なんだか楽しい男だったな」
「どこがだっ」

 はははは、と笑う家康に三成が噛みつく。

「貴様も少しは怒りを覚えろ!!まずその汚れた手を洗ってこい!」

 気まずくなりそうな雰囲気の修復を試みている家康の脇で、空気クラッシュが専売特許な三成が牙をむき出しにしてがなる。今すぐ、井戸に走っていかないと斬り殺されそうだった。
 恭しく手の甲に口付けられたことには家康も度肝を抜かれたが、その挙動がどろ臭い官兵衛と妙に似合ってしまっていて恥ずかしさよりも笑いがこみあげてくる。けらけらと笑われても官兵衛はめげない。

『お前さんの笑顔は陽の光そのものだな』

 なんて臭い台詞、一体どこから湧きあがってくるのかは分からないが、軽口としてとれば愉快なものだ。
 ますます笑みを濃くした家康の脇で三成は気が気じゃなかった。
 
『行くぞ』

 そう、乱暴に家康の手を取ってその場を離れようとする。

『おい三成、こんな美人を一人占めはいけねぇな』

 ことごとく官兵衛の言葉がツボに入るのだろう、

『聞いたか三成、美人だってさ。あははは』

 家康が楽しそうに笑った。手をつないだまま前をいく三成に気づかれないように振り返る。
 丁度、手を振る官兵衛の後頭部に豊臣軍演習の流れ弾が飛んでくるところだった。


・家康本人が口説かれたと気づいていないに一票
・クロカンはイタリア男並みに行動が早いし、粘り強く口説けるという妄想。調子に乗れば乗るほどあとで痛い目見るのはお約束
・三成は結構ガキなので(いや、普通にガキですが)、一緒にいる長さで親密度を測りそう。自分が忠勝にかなうとは思えないのと同じくらいに、ぽっとわいてでたクロカンがべたべたしてくるのが許せない。

 


②クロカンが自由すぎて半兵衛がブライトさん化する(なにやってんのぉそこぉぉ!!)


 だからよ、と官兵衛は面倒くさそうな声でもう一度言った。

「権現、小生とこいよ」

 戦場のど真ん中だというのに、官兵衛の言い草はどこか緊張感に欠けている。城攻めなんて阿呆臭い、そんな副音声が聞こえるようだった。

『さっき、通りすがりの傾き者のおみくじを引いたんだがよ』

 大凶しか引いたことのない官兵衛ではあったが、最悪な啓示の中に一つだけ救われそうなくだりがあった。

「争いごとに狸を連れていくと吉」

 狸、とあからさまに指さされるが家康はそれどころじゃない。
 諭すような声で、

「官兵衛、わしは東からまわって挟み撃ちにするように半兵衛殿に言われてるんだ」

 だから行かせてくれと素直に頼む。
 あの天才軍師は己の書いた筋書き通りに戦が進まないと気が済まない。そうでなくても、敵味方極力兵の損失を少なくするため、予定調和に話を進めていかなくてはならなかった。援軍の影ちらつくこの戦、じり貧になればなるほど豊臣の不利である。挟み撃ちにされたらひとたまりもない。
 あーあ、お前さんもかよ、と官兵衛はやるせなさそうに頭をかいた。

「んなもんな、」

 ざっと、家康の目の前に立ちはだかった。
 家康の顔にかかる影が一気に濃くなる。

「後から攻めにいけばいいんだよ!」
「うわああああ!!」

 軽々と肩に担ぎあげられ、家康は思わず忠勝の名を呼びかけた。どうもこの男は力加減というものを知らない。今もまた、プロレス技かけられる寸前みたいな体勢で運ばれている。

「ほら、ぐずぐずしてねぇでさっさと行くぞ!!」

 おろしてくれーという家康の懇願が聞こえているのかいないのか。今日のラッキーアイテムを片手に官兵衛は戦場を歩きだした。


・一応豊臣時代なので枷なしをイメージ。しかし枷アリの方が絶対楽しいと思う。
・家康を腕の中に通してクロカンしゃがむ→腕引いて立ち上がりざまに家康担ぐ→「お前さん意外に尻小さいな」→三成がマジギレ\(^o^)/
・という絵を描きたかった(過去形)今手元にペンタブすらない。だ、誰か・・・(バタッ)


③どこまでも運のないクロカンとそれを知ってる家康

 

「官兵衛、それは何だ?」

 馬鹿にしているわけではない。本当に純粋な疑問から家康は官兵衛に尋ねた。
 官兵衛の大きな手の先には、植物の茎のようなものが握られている。ただの草を後生大事そうに持っているので気になったのだ。

「・・・。・・・」
「?―――何かあったのか?」

 官兵衛の表情はよくうかがえない。ただ、いつもよりも口のへの字具合が酷いので、家康は心配そうに声をかける。しょんぼりという表現が、今の官兵衛にはよく似合った。

「花を、な」
「花?」
「奇麗な花だったからお前さんに渡そうと思っていたんだが・・・」

 九州からこちらにむかう途中、瀬戸内の争いに巻き込まれたり、刑部の怪しい術の餌食になりそうになったり、三成にイチャモンつけられたりしているうちに花の部分だけとれてしまったのだという。

「本当に、奇麗な花だったんだぜ?」

 官兵衛の口調は常人の厄年10年分の災厄を一日で受けているというのにどこか慣れきっている。
 家康は堪え切れず、笑みをこぼした。

「権現。人の不幸を笑うと刑部みたいな性根になっちまうぞ」

 非難がましい声に家康は慌てて、手を平にする。

「官兵衛、それ、わしにくれないか?」

 家康の言葉に官兵衛は紙つぶてでもくらったような顔をした。

「・・・。・・・花はもうついていないぜ?」
「いいんだ」

 嬉しい。ありがとうな、と何でもない手の内の草を家康は愛おしそうに眺めた。

 

・官家は▽▲よりもほのぼのする
・うん、やっぱそう。ドジっ子は卑怯だ
 

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