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なのでサクッとシュチュ説明
関ヶ原→▽即転生→記憶なしでやっさんの子供として育つ→育つだけ育って覚醒「イイエエエヤアアアウウウウウゥウウウ!!!」←いまここ。
みたいな。
こんなひでぇ感じのきんしんそーげふんげふんネタ笑って受け入れて下さる素敵なお姉さまがいたら・・・すごく嫁ぎたいです。餌付けしてくらさい。
以前没ネタにした▽▲が!永劫に!ほにゃららが酷い感じに復活しましたサーセン
酷い吐き気だった。胃が空っぽだったから、口を空けても胃酸の酸っぱい味が無駄に広がるだけで。四つん這いになった所で何にもならなかった。
「クッ」
生理反応で涙がにじむ。呼び起された記憶が雪崩のように佐吉を襲う。時折不可解な夢として穿たれていた点が、今全て線としてつながる。父に似た男は『似た男』なんかじゃない、紛れもない己が父、徳川家康本人だった。
主を殺し。友を殺し。
自分の全てを奪った男がっっ。
「父親・・・だ、と・・・?」
信じられないとばかりに口に出すが、頭は酷く納得している。
どうして自分は徳川の性を与えられなかったのか。どうして奥州の竜が幼い時分より敵意を向けてきたのか。どうして、父はあんな寂しそうな目で私を見てきたのか!!!
優しい言葉も差し出された温かい手も抱きあげられた感触も全て全て全て!!!
「贖罪のつもりか・・・?笑わせるなぁぁぁ!!!」
佐吉は自室で絶叫する。太陽と呼ばれた男の血を継いだ少年の部屋にしては、どこか暗く、人の気配がなかった。
気がふれたように刀を振るえば、あっさりとそれは梁に突き刺さって佐吉の横暴を止める。髪を振りみだし肩で息をする様は、般若か修羅を思わせた。
「ハァ、ハァ、ハァッ、アア ア アア アアア!!!」
佐吉は今、また母親の腹を蹴破って生まれなおしたような気分だった。いや、今までの十九年間、佐吉という存在はどこか死んでいたから、今こそ生まれたと言う方が正確かもしれない。
生きている感覚がなかった。
何かが足りない、そう、飢えた感情を持て余して、ますます家康の眼差しを寂しいものにさせた。
こちらが眼光鋭くすると、家康の笑みは陰りを増す。その度に、子どもの小さな胸はささくれて痛んだ。
今思えば何と滑稽なことをしていたのだろう。あの男の愛に飢えていたなど、口が裂けてもいえない。
「そうだ!この憎しみ!この憎悪!!これこそが私のすべてだ!私をあの男の喉元へと突き動かす!!」
貴様が作り上げた泰平等、私が一片も残さずに消しさってくれる!貴様の築いた絆を断ち切る!貴様の家臣を殺す!東についていた者は貴様ともども殺す!否、西について生きながらえた者も同罪だ!その弱さは罪だと秀吉様はおっしゃるだろう!!私同様、一度死に直せ!!!
佐吉が月に吠える。決意の声は狼の遠吠えの如く不吉に轟いた。
「家康、家康家康家康家康家康家康家康家康イイイエエエヤアアアゥゥゥゥゥゥ―――――!!!!」
身を反らして仇敵の名を叫ぶ。十九年ぶりに、三成は報復の炎に身を焦がす。
張り裂けそうになる胸を抑える。
瞼いっぱいに浮かぶのは親と思っていた裏切り者の顔だった。
「血脈など私にはとっては絆になり得ない・・・断ち切り、刻み尽くし、捨ててやる!」
ゆらりと三成は瞳に凶悪な光を灯した。
◆
「佐吉か?」
音もなく忍び込んだ筈なのに家康の反応は早かった。この国の頂点に立った男の割には質素な部屋で一人、職務にいそしんでいる。夜は更け、だいぶ冷え込んでいるというのに、着流しに羽織り一枚でいそいそと花押を書きこんでいた。
三成にはその背中が異様に見えた。確かに慣れ親しんだ父親の背中だったはずだが、記憶が戻った今それは弱いとしか思えない。罪だった。あの叫喚阿鼻の乱世をなかったことにして安穏と暮らした丸い背中を三成は心から憎悪した。
武器を捨てた家康は乱世の世を率先して終わらせていった。当然、鍛えていた身体は一回り小さくなり、殺気を読み取ると言う習慣すら怠っている。
今、後ろに仁王立ちしているのが無愛想な自分の息子だと信じてやまない。そう、一度もこちらを振り向かない背が語っていた。
今の三成には好都合だった。家康が今どんな顔をしているかも想像がつく。へら、と目じりを下げ、失笑に近い笑みを浮かべているに違いない。
「・・・。・・・」
「お前はいつもおっかない感じがするからすぐ分かる。どうしたんだ?何だか今日は―――・・・」
くつくつ笑っていた声が止んだ。
長く、重い静寂を破ったのは三成だった。
「フン、・・・身体は覚えているようだな」
おこりを起こしたように、家康の身体は全身震えている。絶望で真っ暗になりそうな意識の中、何とか言葉を発した。
「そんな・・・ありえん。・・・佐吉、お前―――――記憶が・・・!?」
がばと家康が振り向く瞬間、三成はその頬ゲタを鞘で殴り飛ばした。いくさ人の性か、部屋のはじまで吹き飛ばされても家康は気を失うことはなかった。くらと星が飛ぶ頭を押さえながら二十年ぶりに聞く石田三成の声に、幽霊でも見るような顔をする。
震える唇で、
「三成・・・」
と呟くように男の名を呼んだ。
これこそ、懐かしい声だった。
三成は今までかけていたものが音もなく埋まる感覚を覚えた。
「家康」
三成の声は意外にも冷静だった。寧ろ家康の方がやや上ずった声で「ワシを、殺すのか?」と尋ねる。
愚問だった。殺すに決まっている。ただ、殺されるだけで済むと思っている家康の頭がおめでたかった。
吐き捨てるように三成が言う。
「その前にやることがある」
「?」
「この穢れた身体の清算をする」
「・・・?」
三成の言わんとしていることがまだ分からない。家康の目が語れば、「貴様の血肉が流れているなど、屈辱の極みだと言っているのだ!」と三成が声を荒くした。
「・・・。・・・」
今までの記憶の中で一番家康が傷ついた顔をした。どんなに頑張っても年のせいだろうか、昔と変わらないはずの顔は今にも涙をこぼしそうになっていた。
「よりによって貴様に育てられただと!?虫唾が走る!貴様はどこまで私を裏切れば気が済むのだ!!ええ!?」
「佐吉、」
「その名を呼ぶな!!!私は、貴様を父親だとは認めない!!」
叫びざまに刀を振るう。感情に駆りたてられた太刀筋は家康の着物を引き裂くだけに終わった。
「だから貴様を犯す」
「なっ」
早口に三成が結論付ける。無論、家康の顔は真っ青になった。
だが三成は止まらない。止まるわけがない。
細くなった家康の手首をねじり上げ、眼光鋭く宣言した。
「親子の絆とやらを説かれる前に、こちらから千切ってやると言っているのだ!家康!!!」
また切り方が下手です。つづきます。
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